まめまき日記

西に住む、ぼーっとしたおばさんの話

おもろい街に住むようになって

今住んでる街は、かなり個性的なところというか、いい意味で人情味がある、悪い意味でガラが悪い。

 

わたしが最初に住もうと思っていた場所と、今住んでる街はかなり離れたところになった。(市も違うし場所も距離がある)

ただ、あのときオバハンに怒鳴られてキャンセルして、この街に変更して住むようになって、結果は大正解。この街はめちゃくちゃおもろい。ネタの宝庫やし。人間観察してるけど、おもしろ人間ようさんおるねん。それで、この街の人がね、ええ人多いんよ。ただ、人のせっかちさとか、がっつき感とか、ギラついたんはある。この街で危険な目にはあったことないし、夜歩けへんとかそこまでじゃないけど、そういうところがガラ悪いって言われるんかな。

 

ぎゃーーーーーーーーーっとなって自分の中身が分裂しそうだった数ヶ月前の自分。友達に泣きながら、自分がユングの言う中年の危機で、今の自分は正午で、何にもなれなかった自分は徐々に翳りゆく時間を茫然と立ち尽くして眺めてるだけやと言うと、「えーーー?正午って一番明るいってことやろ?それって今が人生で一番楽しい時期ってことやんか!楽しまなあかんやろ?」と言われ、単純(言えばバカ)に「あ、そっか!」と思たら、あんなに悶々としてた生き辛さ(ミッドライフクライシス)がアホらしくなったもんで、「ヘイワッザーーー!ヨーヨーーー!!楽しく行こうぜメーーーン!!!!」と思えるようになり、結果オーライなんだよね。

 

わたしは「終わりよければ全て良し」って言葉嫌いやし(悪かったことをなかったことにして問題を検証しない態度には次がないと思ってるから)、友達が死んだあの日から、人は簡単に死なないけど呆気なく死ぬと分かって、自分の当たり前は、実は人から無数に施しを受けながら生かせてもらってると思うようになったけど、そのありがたさとか感謝が年々減ってたんやなとそこは反省したわ。あかんあかん。悪いことは確かにあったんやけど、その悪いことは一部で全部じゃないのを全部にすり替えてるんはあかんやないかと。

 

テンプレ通りのミッドライフクライシスで、「何者にもなれなかった自分が情けない」と思っていたけれど、「何者かにならなかったけど、まー今後も何者にもなれないだろうけど、今は元気やし。ヘルニア治ったし。この街で人間観察しておもろい人見つけて、美味しいご飯食べて、お菓子もパンも美味しい店がいっぱいあるし、生きてるだけでハッピーと思たらええやないか!」と思い直せるようになったのも、友達の助言とこの街の雰囲気に救われてる。