まめまき日記

西に住む、ぼーっとしたおばさんの話

続き③

引っ越して4日目の昼過ぎ。

 

電話が鳴った。

 

 

たまたま、携帯いじってたからすぐ分かったけど、誰やこの番号は?と思って出ると。

 

「大家です」

 

え?なんなん?どうした?え??なんかした???ってびっくりして。

 

「家から水漏れしてません?下の階、水浸しなんですけど」って言われた。

 

「え?水漏れ??水道の蛇口は閉めていったと思うんですけど、玄関から水が出てるんですか?」

 

「洗濯栓外れてません?」

 

「今は職場にいますので、水が漏れてるかどうかは確認できないですが、うちの家に洗濯機無いので洗濯栓は開けたことないです。」

 

「え?洗濯機ないの?」

 

「はい。家に洗濯機置いてません。」

 

「そうなの?じゃあ外から漏れてるのかな?」

 

「家に帰りましょうか?」

 

「外のことかもしれないから、仕事が終わってからわたしに連絡くれますか?」

 

「はい。分かりました。」

 

 

 

そうは言ったものの、そんなもん、めっちゃ気になるやないか。どうしよう。水漏れが自分の責任やったら、弁償ってどうなるんやろ?あ!火災保険入ってるからそれで何とかなる?えーーーもう引っ越して4日目でこんなんなる?

 

と、ぶつぶつ言いながら、もう気が気じゃなくて早退して家に帰ることに。

 

帰る途中で、火災保険の約款を隅々まで読んだわ。とりあえず、自分の失態での水漏れなら2千万円まで保証が出るらしい。もし、自己負担になればこれでなんとかなればいいんだけど。

 

家に帰って大家さんに連絡すると、家の外の水栓が老朽化で水漏れしてたとのこと。したがってうちの家からの水漏れでなく、建物の設備不良。

 

「もーーーほんまごめんね!びっくりさせたでしょ?早退までさせちゃって、ほんまごめんなさいね!」

 

大家さんがすっごい謝ってくれた。

 

いやー。そうだったんだ。

 

言い方悪いけど、自分の家からの失態じゃなくて良かった、、、

 

「それで、今修理入ってるから水止まってるのよ。お風呂、そこに銭湯あるから、銭湯行ってね。お金は請求してね。」

 

と言われ、ほっと一安心で家のDIYをすべくダイソーで買い物へ行った。

 

 

 

 

つづく

 

続き②

トイレ掃除には終わりがなくて、もう玄関まで臭い気がして、発狂しそうやった。

 

Amazonでポチのタンク洗浄は全く効果なし。何やねん!

 

布団は宅配で届いた。ただ、カーテンはないし、電子レンジはあるけど冷蔵庫はない。

 

引っ越し前にカーテンっている?って思ってて。うちの家、前に視界を感じるようなほどのマンションやビルが無いから、別にええんちゃうかと思ってて、レースカーテンだけにしようかと思ってたんやけど、無知な自分は、カーテンって規格サイズなんちゃうん?って思ってたから、ええなと思ったやつ、適当に買えばええやんと思ってたら、、、、サイズなんぼあんねん!と、計りもしてなかったので、入居後に買うことに。

ただ、それも選択ミスやらサイズ計ってんのに間違えたりで何度も何度もキャンセルしてはオーダーし直しをして、カーテンがつくのにも1か月くらいかかってしまったダメっぷり。まるでダメ夫。

 

冷蔵庫はそれこそサイズは知ってるのに、選びきれなくて、とあるアジア家電会社の安い冷蔵庫でええやないかと思ってたんだけど、サイズがぴったりやったらあかん(余裕を持たせないとダメ)と聞いたので、わけわかめいみこんぶ状態。

 

もうええわ。冷蔵庫なくても、当分は生きていける。

 

そう思って、家の中は布団にデスクトップパソコンしかない家でした。

 

 

オシャレとかちゃう、リアルミニマリストやで〜って調子に乗りつつ、トイレの悪臭に佐藤B作来てくれやと。

 

 

 

 

つづく

続き①

役所の手続きとか、カード会社とか銀行とか、そんなんはだいたいネットでできるから簡単やし、引っ越しする日も特に何も問題なく、大家さんに「今日からお世話になります」って菓子折り持って挨拶とか、そんなんはすんなりと終わった。

 

部屋に入って、さて、今日からよろしくね!なんてワクワクしてドア開けて思ったこと。

 

部屋臭い。

 

なんや、おかしいぞと異臭をクンクン嗅いで、トイレ方面からかなとトイレの扉を開けて、トイレの便座を上げると、便座と蓋に白カビがびっしり。そしてタンクの中は、ポケモンのくろいヘドロなんぼおんねんってくらい真っ黒で、前入居者が退去したあと絶対掃除してへんやろって思うほど、トイレが臭い汚い。あと、多分前入居者はトイレの水に入れる青いやつ入れてたっぽいから、その青いやつも残ってて、こびりついて臭いのなんの。

 

そのトイレ掃除から新生活がスタート。とにかく便器の縁も黒カビヘドロの塊でこびりついてる。

 

めっちゃ嫌やわ、、、

 

換気扇も埃まみれやし。

 

とにかく臭いのが耐えられない。タンクどうしようかなと友達に相談すると、タンクにつける粉があるからそれ入れて掃除してみと言われてAmazonでポチ。

 

持ってきてた漂白剤、1本使っても全くキレイにならんかった。

 

どうなんのや、、、今日から住むのに。

 

 

つづく

2024年2月29日

今日しようと思いついてブログ再開することにした。ウン10年前から4、5年くらい前までやってて、書くこともほとんどねーしなーーーって辞めてたんだけど、久々に、突如思い立って。

 

いつものようにぼーっとしてたもんで、いつの間にかマジでビビる年月を過ごしていたことになってたんですね。だって、平成のスタートはわたしの誕生日だったんだもの。(そこまで戻るんかい!)

それが令和になって、令和も5年経って6年目。え、何のマジック?

 

それで、今日は閏年で29日

 

仕事を辞めたり、大親友(【大心友】って書かへんわ。「痛いで、ジブン」って死んだ相方に言われそうやし)亡くなったり、令和になって、コロナになって、パン作りやサウナやソロギグ(要するに一人飲み)スタートさせて。医者からは「老化」なんて診断されたけどすごい痛いから大きな病院でMRI撮ってもらったら椎間板ヘルニアやったんかい!ってなったり。

 

なんていうんやろか。

 

まぁ、ぼちぼち生きてたわけよ。別に、特に何も変わらずにね。

 

去年のとある日。

 

「ぎゃーーーーーーー!!!!!!」ってなってね。

 

もう、意味わからんわ。自分でも全く分からん、息が詰まりそうで、家のものほぼ全部捨てたのよ。いるいらないなんか関係なく、ゴミ袋にぶっ込んで行くっていう。

そうやってぶっ込んでいくときに、こんなにモノを抱えるということが、如何に自分自身を見動きをさせないようにしているのか。そして、今まで自分自身がこんなモノのために時間を費やして、自分自身の首を締めていく結果になっていたのかということに気付かされて、もう、顔捨てたろかって思うくらいに捨てた。

 

それで気分転換に引っ越しすることにした。

 

日本で物件探ししたことないから、不動産屋さんに行くのも初めてやけど、いろいろ会社によってカラーあるのを身にもって体験したよ。

最初に行った不動産屋(クレヨン濃過のとこ)の子がマジで仕事できひんやつで、そのくせめっちゃ馴れ馴れしい。最後の方は「あのねぇ、わたしアンタの友達ちゃうで?」って言いそうになるくらいの強豪やった。そのせいで家は契約がうまく行かず、1軒目は流れた。

 

もうね、げっそりしたわ。住みたかったんよ、その家。駅近いし、スーパー近いし。

 

不動産屋が管理してる物件で、そこのオバハン(そもそもそのオバハンが担当でも何でもないのにしゃしゃり出てきた)にめちゃくちゃ怒鳴られる意味不明の洗礼を受けて、こっちもまぁオバハンやねんけど、泣いたわ。それでめちゃくちゃこっちも不動産屋に怒ったけど、店長がまた人の気分を逆撫でするプロフェッショナルでまぁもうめちゃくちゃ怒ったけど、もうあかんわと放置した。

 

そこから何軒か不動産屋巡りして、もうそのトラウマで「〇〇みたいなこと、無いですよね?大丈夫ですよね??」って確認しながら行って、やっと見つかった物件!

 

決め手は壁紙が、アクセントクロスで一部灰色やったってところ。

 

それで、引っ越しワクワクして、でも物は何にも無いから、持参したのはスーツケース1個とIKEAの青のでっかい袋1個と、あとなんかのデカい袋1個。

布団やカーテン、家電は新居に送ってもらうようにして、新生活スタートしよう!とワクワクしてたのよ。

 

 

つづく